【レビュー】ロリポップ!のプラン選び

2001年からサービスを開始している「ロリポップ!」が、2017年にリブランディングを実施とともに、「すぐに使える、ずっと使える」をキャッチコピーに、ロリポップ!のブランドロゴ、サービスサイトを大幅に刷新しました。
そんなロリポップ!のプラン選びをレビューしてみました。

各プランの料金

プランは4種類あります。1番人気は「スタンダード」となっています。

「エコノミー」はメールのみの利用という事なので、この段階で対象から外すことにします。

年間費用については以下となります。

プラン 月額 月額×12ヶ月
ライト 250円 3,000円
スタンダード 500円 6,000円
エンタープライズ 2,000円 24,000円

基本安いので、高価格のエンタープライズでも、他のレンタルサーバー会社のスタンダートプランの料金に割り増しした料金という印象を受けます。

容量とマルチドメイン

複数サイト運営する場合、何サイトまで収容できるか算出してみます。
項目は、1サイト10GBとして収容できるサイト数と、マルチドメインをフルで利用した場合の1サイトに割り当てられる容量の二項目となります。

プラン 容量
マルチドメイン数
容量÷1サイト10GB
容量÷マルチドメイン数
ライト 50GB 5サイト
50個 1GB
スタンダード 120GB 12サイト
100個 1.2GB
エンタープライズ 400GB 40サイト
無制限

ライトなら約5サイト収容可能となります。
マルチドメインをフルで利用した場合、1サイトにつき1GBまでしか利用できませんね。

スタンダードなら約12サイト収容可能となります。
マルチドメインをフルで利用した場合は、ライトとあまり変わりません。

エンタープライズは約40サイト収容可能となります。
マルチドメインは無制限なので算出なしです。

マルチドメイン利用を想定した料金

マルチドメインを利用して、複数サイトの運営のサーバー費用を抑える事を想定した料金を算出してみます。

プラン 年間料金 収容サイト数 年間料金÷収容サイト数
ライト 3,000円 5サイト 600円/年(50円/月)
スタンダード 6,000円 12サイト 500円/年(41.7円/月)
エンタープライズ 24,000円 40サイト 600円/年(50円/月)

どのプランも料金は変わらない感じになりました。
まぁ、12サイトや40サイトもサイト運営するのかっていう疑問点はありますが。。。

プラン比較表からの機能の違い

各プランにどんな違いがあるのかプラン比較表から抜粋してみました。
※エコノミーは対象外としています。

転送量

データ転送量の制限に違いがあります。

プラン データ転送量
ライト 60GB/日
スタンダード 100GB/日
エンタープライズ 無制限

ライトで1日60GBの制限ですが、動画サイトや、よっぽどの大規模サイトでない限り、気にする程ではないです。

独自ドメインのサブドメイン数

サブドメインを作れる数にも違いがあります。

プラン 独自ドメインのサブドメイン
ライト ドメイン毎に300
スタンダード ドメイン毎に500
エンタープライズ ドメイン毎に500

ライトでも300個なので、これも気にする程ではないです。

MySQL5

データベースを作れる数にも違いがあります。

プラン MySQL5
ライト 1
スタンダード 30
エンタープライズ 100

ライトが1個なので、複数サイト運営するとなると物足りない気がします。
スタンダード、エンタープライズについては、十分な数です。

ブログ(ロリポブログ)

ブログサービス JUGEM(ジュゲム)をロリポップ!ユーザー様に「ロリポブログ」として提供しているサービスのようです。

プラン ブログ(ロリポブログ)
ライト 3
スタンダード 5
エンタープライズ 5

ん~~~、人それぞれ!

電話サポート

電話サポートの有無もプランで分かれます。

プラン 電話サポート
ライト なし
スタンダード あり
エンタープライズ あり

ライトだけ電話サポートがないようです。
初心者の方で、特に「わからない事は電話で聞きたい!」という方にはライトは不安面があるかもしれません。

PHP(モジュール版)

CGI版とモジュール版の二種類があるのですが、CGI版よりもモジュール版の方がPHPの動作速度が速いのです。
WordPress使うならモジュール版が良いですよって謳われてるやつです。

プラン PHP(モジュール版)
ライト なし
スタンダード あり
エンタープライズ あり

ライトだけありません。
WordPressするならスタンダード以上がオススメですよって事ですね。

SSH(シェルログイン)

SSHは、解らな人は解らないままで良いと思います。
SSHが解る人で、欲している人は上級者の領域になると思いますので。

プラン SSH(シェルログイン)
ライト なし
スタンダード あり
エンタープライズ あり

これもライトだけありませんね。

cron

cronは、設定を行うことで、一定期間ごとに自動でコマンドやプログラムを実行することができます。
利用方法としては、「0時0分にアクセス集計を更新」したり、「夕方(16時)に会員メールを配信」したりできます。

プラン cron
ライト 5個(5分間隔)
スタンダード 10個(1分間隔)
エンタープライズ 10個(1分間隔)

ライトは最大5個まで設定できますが、最小実行間隔は5分間隔となります。
その他は10個まで設定できるうえ、最小実行間隔が1分間隔となります。

メールマガジン

いわゆるメルマガの配信機能がロリポップ!に備わっているものです。

プラン メールマガジン
ライト 5件
スタンダード 10件
エンタープライズ 30件

件数は、メルマガ配信内容の登録件数となるようです。

メーリングリスト

メーリングリストとは、特定のグループメンバーにメールを配信する機能です。
今でいえば、LINEグループのようなものと言えば解りやすいのかも?

プラン メーリングリスト
ライト 5件
スタンダード 10件
エンタープライズ 10件

こちらもメールマガジンと同じ内容となっています。

その他のサービス・機能

プラン比較しているだけでは見逃しがちな、注目ポイントのサービスや機能も掲載しておきます。

ロリポップ!のドメイン

ロリポップ!が用意しているドメインを使えるサービスです。いわゆる初期ドメインってやつです。
「独自ドメインは使わない」という人向けのサービスですね。
※初期ドメインなので、契約時に必ず付与されます。

ロリポップが用意しているドメインは104種類。
他のレンタルサーバー会社はほとんどが1種類なので、ロリポップ!はこの辺にもこだわっている所なのでしょう。

baserCMSの簡単インストール

WordPressやEC-CUBEの他に、baserCMSの簡単インストールができます。

baserCMS(ベーサーシーエムエス)とは、日本人が日本人の為に開発している国産CMS(コンテンツマネージメントシステム)です。
WordPressやEC-CUBEの簡単インストールはよく見かけますが、baserCMSはちょっと珍しい感じです。

WebDAV

WebDAVを利用すると、自分のパソコンのフォルダにアクセスするような感覚でファイルを操作できるため、レンタルサーバーをクラウドストレージとしてご利用する方には最適な機能です。
これが全プラン利用できるのも珍しいかと思います。

各プランの評価

評価の結論として、おすすめはスタンダードプランになります。
理由は各プランの評価とともに以下に記載します。

ライトプラン

★★☆☆☆(2点/5点)

ライトとスタンダードの比較ポイントは、ディスク容量の差と、モジュール版PHPの有無、データベース数、そこからの料金になると考えます。

ネックとなるのはデータベースが1つしか作れない点になります。
後々複数サイトを運営したいとか、WordPress以外のCMSを導入したいとなってくると、用途として向いていないプランとなります。

ライトの年間費用が3,000円で、スタンダードが6,000円と、倍の差がありますが、ロリポップ!自体が元々低価格のレンタルサーバーなので、他のレンタルサーバー会社と比べても、スタンダードの料金でも安い方です。
年に一度の支払いで3,000円多く支払うのが苦しいと思わない限り、ライトよりもスタンダードにしておく方が無難だと思います。

スタンダードプラン

★★★★☆(4点/5点)

年間6,000円という安さから見て、機能はそれ相応な印象です。
ディスク容量が120GBあって、データベースを30個作れるので、複数サイトを運営するのにも適しているプランです。

スタンダードからは、電話サポートもあるので初心者の方にも気軽に利用できて、不都合を感じさせないプランになっているかと思います。

エンタープライズプラン

★★★☆☆(3点/5点)

年間24,000円で、スタンダートと比べると高価格なプランですが、その分ディスク容量が400GBとなっています。
しかし、他の機能と比較すると、そこだけの違いに思えます。

転送量やマルチドメインが無制限、サブドメインがドメイン毎に500個、データベースが100と、スタンダードと比べても非常に高い数値に思えますが、実際に利用したら宝の持ち腐れになりそうな気がします。

エンタープライズは、ディスク容量400GBを活かせる、動画配信サイトや、ポータルサイトのような大規模サイトに向いたプランになると思います。